令和4年度公立高校入試
今年度の高校入試が終わりました。公立高校の全体傾向としては、単位制高校である尼崎稲園が倍率1.59倍、県西宮が1.98倍と高い倍率となりました。隣の第一学区でも、同じ単位制をとる芦屋高校が1.41倍、六甲アイランド高校が1.55倍と人気が高くなりました。受けたい科目を選び、進路を考えながら自分で時間割を組めるところが人気の理由と言えそうです。
市内では昨年、倍率が低かった高校と比較的高かった高校との差が縮まったことも特徴の1つです。尼崎小田、県尼崎は昨年は1倍を下回っていたのが、今年は1倍以上になり、昨年は1,2倍以上だった市尼崎が1.09倍に、1,3倍以上だった市尼崎双星は1,28倍となりました。
入試問題の特徴は、数学、国語はかなり基本的な内容が多くなってきた印象です。特に数学は、難解な問題がなくなりました。国語もこれまでは選択肢が難解だったのですが、今年はわりと素直なものが多かったように思います。理科、社会は、図表やデータを読み取る傾向がより一層強くなっています。細かい知識をたくさん覚えるのでなく、基本知識を使ってデータをしっかり読みとっていく力が試される傾向で、これは今後も続くと考えられます。また、ある特定分野でなく、まんべんなく出題されています。5教科全体的に言えることは、1問1問は解きやすくなりましたが、1教科50分に対する問題量が多く、「時間との闘い」は例年通り、相変わらずで、「速く、正しく」というテーマは意識していく必要があります。