中学1年で変わらなければならないこと②
2つめは、小学生のときのクセを直すことです。顕著なのは、数学の計算の仕方です。小学生で身に着けたやり方、かなり自己流のやり方をしています。おそらく、ミスをしないしないように、そして、小学校の教科書に出てくる基本原則に従ってやっていこうとしています。非効率なので、すごく時間がかかっています。これを効率的なやり方に変えていく必要があります。また、ノートを取る習慣がない生徒がかなりいます。ノートを取らないから、学習を見直さない、なかなか覚えられない、知識が整理できていかない、となってしまいます。まずは、ノートにどんな方法でもいいから、覚えるべきこと、気を付けるべきことをメモしていくことを習慣化していく必要があります。
3つめは、論理的に考える、理屈できちんと理解する習慣をことです。中学受験をすると、この論理的思考力が鍛えられますが、小学校の教科書だけだと不足します。しかし、小学校では何となく理解していても、何とかなるところが多々あります。しかし、中学生では、3年後の高校入試を想定すると、論理的に考える力が大切になってきます。また、理屈で理解した知識は、例え忘れたとしても、思い出すのは容易で、再現性も高まります。
4つめは、自分を振り返ってみること、客観的に見つめることです。心理学では、「メタ認知」と呼ばれています。とは言え、自分を振り返ることは、大人でも難しいことですから、中学生は、これからのこと、高校生活やその後の進路のことに思いを馳せてみる、その時に、どのような感情が出てくるか、自分の心の声を聞いてみることかと思います。例えば、「将来、〇〇をしてみたい」と思った時、それを自分がどう感じるか。ワクワクするのか、ピンとこないのか、まだよく分からないのか、そういう声に耳を傾けることかなと思います。