中学1年で変わらなければならないこと
中学1年の1学期の授業は、基礎的な内容が中心ですが、生徒にとって戸惑いを感じることでしょう。それは、量の多さ、進度の速さだと思います。英単語の数が一気に増えます。数学ではマイナス(負の数)や文字式といった新しいことが出てくる。理科、社会も、小学生の時は、観察や発表、写真や動画を観るなど、授業は楽しかったと思います。しかし、中学では抽象的な用語、初めて聞くことばが次々に出てくる。「覚えるのムリ~」という嘆きが出てくるのも当然です。中間、期末テストでは、用語の字面だけをとにかく覚える。うろ覚えなので、夏休みで、完全に忘れてしまう。2学期が始まると、さらに新しくことがどんどんやってくる。知識の土台が軟弱なところに、新しい知識は積まれていきません。
こんな状況になってしまっていないでしょうか。私自身、勉強に熱が入っていなかった時期は、まさにこんな様子でした。山登りに例えると、道の勾配が急に増したような感じでした。
中1のヤマを乗り切っていくにはどうしたらいいか。塾では試行錯誤しているところもあるのですが、気をつけていることとして4つあります。
1つめは、量とスピードへの適応力をつけていくことです。サッカーや野球などスポーツの世界でもそうですが、小学生のチームから中学生のチームになると、速さや力、体の大きさに戸惑いますが、そこは慣れていくしかないのですね。中1の夏休みまでにやっておくべきことを明確にして、ペースを崩さず、生徒がペースについていけるように、鍛える。当たり前のことでしかありません。自分の力で何とかしてもらうしかない。生徒に合わせるのではなく、生徒にとにかく頑張ってついていってもらう、そのように考えています。
~続きは次回~