音読の効果 その2
前回に続いて「音読」の効果について。
「東大女子のノート術」の著者である“みおりん”さんは、本の中で、次のように言われています。
・英語の勉強全般に効果的なのは五感を使うこと。目で見て手で書くことに加えて、耳で音を聴く、口(声)に出して単語や文章を読むことで、記憶が定着しやすくなります。
・英語は読んだり書いたりできるだけでなく、正しく発音できるまでが勉強の範囲です。そのために、積極的に声に出すこと。発音記号が難しければカタカナをメモしてもOKです。
・古文や漢文は音読がとても重要です。古文は原文を、漢文は最初書き下し文を音読し、最後は白文を用意して、書き下し文を頭の中で作りながら読めるようになるとよいです。
私は、大学を卒業するまでは大阪で過ごしましたが、自宅のお向かいさんにとても勉強ができるお兄さんがいました。(お兄さんとは関西では男子一般に対するよび方で、いわゆる近所のお兄ちゃんです。)その方は、京都大学の医学部に入られたのですが、私の子ども部屋があった2階の窓から道路を挟んで、そのお兄ちゃんが勉強する姿をよく目にしました。春夏秋は、窓を開けっ放しにしますので、そのお兄ちゃんが勉強している時の声が深夜まで聞えてくることがしょっちゅうありました。その時、「勉強って声を出してするものだ。」と子ども心にも強く印象づけられたものです。
テクノロジーの発展によって、CD、パソコン、スマホでWEBサイトにアクセスすれば、英語の文章をネイティブで簡単に聴けます。目で理解することも動画やアニメーションなどによって進歩しています。ところが、声に出す行為は、自らが行わないとできないことで、昔も今も変わりません。生徒に音読の効果をいかに理解させて、習慣化してもらうかです。