夏休み
1学期の成績票が返ってきました。中学生は5段階評価・9教科のうち、前学年の3学期と比べて、平均して1段階アップした生徒、0.5程度アップした生徒、今回、初めて「4」以上が取れた生徒、前回とあまり変わらない生徒、中学校で最初の成績票を受け取って、甘く考えていたことに気づく生徒まで、正直、いろいろです。成績の上がった生徒が多かったことは、良かったのですが、伸びなかった生徒をどうしていくか、また、成績票はよかったが、実力テストや模擬試験では、成績が芳しくない生徒もいます。
それは、特に、英語で顕著です。定期試験では点数が取れるのに、実力テストや模試で取れない。その理由として、「総合力」が身についているかどうかにあると考えています。模試では、かなり長めの英文読解が出題されます。加えて、グラフや図表、イラストなども読み取る必要があります。初めて読む英文、中には、知らない単語もあります。文章の流れを把握し、文法・語句を正しく押えながら、テーマは何か、内容は何か、どういう結末になっているかをつかんでいかなければなりません。しかも、短時間で理解する必要があります。
兵庫県の公立高校の英語の入試問題は、ほぼ英文読解ととらえてよい内容です。長い英文に慣れることが大切です。そのために繰り返し音読しながら意味をつかむ練習をします。そして、「総合力」をつけていくには、覚えたことを頭の中の引き出しに正しくしまっておくこと、英文を読む時に、必要な引き出しを正しく当てて、知識を引っ張り出すことが大切です。英語が苦手な生徒は、引き出しに知識が入っていないことがほとんどです。入っていても、違うカテゴリの知識を間違って収納していたりします。
引き出しの知識を正しくしっかり収納すること、そして、どの引き出しから知識を引っ張ってくるかを練習すること、これをじっくりやれるのが夏休みだと思います。