文章読解力
文章読解の授業を行っています。塾では、中学生3年生で週3日以上の授業を取っている生徒を対象にしています。小学生は、75分授業の中で、算数以外に、文章読解と読書の授業を組み込んでいます。
文章は、物語的文章(小説)と説明的文章(論説文)の2種類がメインで、中学3年生では、近年の高校入試での特徴である、「生徒どうしの話し合い」を素材にした文や、「プレゼン原稿」、「資料の読み込み」などの新傾向問題も、生徒に飽きさせないようにという意図も含めて、組み込んでいます。
ただ、文章読解の授業は、他の教科では存在する、基本事項の「定番」にあたるものがないので、教え方も他の教科とは異なり、キーワード、キーセンテンスを意識して把握すること、だいたいこの2つをメインにしています。かなり大雑把です。キーとなることば、文を見つける、探す訓練です。見逃さない、見落とさないことでもあります。また、物語的文章では、「場面の移り変わり」と「登場人物の人物像」、「心情」、この3つを意識させて読ませ、「登場人物の人物像」と「心情」については、キーワード、キーセンテンスをおさえた上で、自由に書いてもらっています。
説明的文章では、生徒に読んでもらいたいと思えるものや、生徒が興味をもってもらえるようなテーマが望ましいのですが、関心のないテーマ、自分には無関係と思えるテーマも積極的に読ませるようにしています。読解力をつけるには、なじみがあるものだけでなく、とっつきにくい、難しいと感じる文章を読むことも、大切であると考えています。生徒は、「何を書いてんの?わからんわ」と言いつつも、意外なことに、真剣に取り組んでくれています。