夏休みが終わり2学期
かつては、8月31日が近づくと、TVニュースなdでは、「長い長い夏休みもあと僅かとなりました。」が枕詞としてついていましたが、今では小・中学校は昔と比べると1週間ほど短縮されています。理由としては、学習指導要領が改訂され、学習しなければならない量が増えたこと、コロナ禍で授業を休んだり、学級閉鎖などが増えたこともあるのでしょう。しかし、短くなったとはいえ、5週間の休みがあり、学校の授業がストップしていますので、学習塾としてはこの期間に、生徒が苦手とするところをいかに補強していくことが重要なテーマとなります。
「苦手なところ」と言っても、いくつかの切り口があります。教科、分野という切り口です。多くの生徒は、数学は関数、図形の証明、英語は長文読解、理科は化学や物理の計算問題、実験を扱った問題、社会は総合問題や図表グラフを用いた問題、国語は古文、漢文といったところが苦手分野ではないかと思います。
一方で、生徒の苦手を考える時、切り口として最近思うことがあります。それは、先ほどあげた分野ごとの視点だけでなく、
①知識をどう理解しようとしているか
②理解したことをどう整理しようとするか
③知識を覚えることができるか
④覚えたことを長期間、定着することができるか
⑤覚えたことを正しく使えるかどうか
⑥①~⑤はある程度できているが、複雑な問題を論理的に考えて解けるかどうか
つまり、認知や記憶、活用に関わる技能です。これら①~⑥について、生徒の特徴、くせやどのくらい時間がかかるのかをつかんで、どういうところが苦手なのかをつかむことも大切だと気付きました。一番多いのは、理解はするけれど、すぐ忘れてなかなか定着しない生徒です。また、3年生になると社会、理科の成績が下がってくる。これは、覚えることは得意だけれども、知識を整理するのが苦手なため、総合問題でなかなか解けないのではないかと考えられます。自分の引き出しに知識をしまってはいますが、取り出せるようにはなっていない状態です。
ここの部分は、勉強に対する考え方とやり方を改善していくことが必要になってくろように思います。