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「数学の学習」について考える

当塾は生徒さんに、読書習慣、読解力をつけてもらうことを特徴の1つにしていますが、

数学(算数)も指導しています。

「数学」というと、「論理的」、「じっくり考える」、「計算」

といったイメージが浮かんでくる方が多いと思います。

しかし、小、中学校で学習する数学で大切にしてほしいことは、最も当たり前で基本的なことにあります。

大切にしてほしいポイントを3つ紹介します。

 

1つめは、「手と目」です。

手は書くこと。

前職で同期だった友人が、実家の幼稚園の園長をしばらくやった後、学習会を開いています。

彼が指導する数学は、「手で解く」というものです。頭ではないのですね。

もちろん、頭を使いますが、それよりも、手を動かすことを大切にしなさいと言っています。

彼は、東大を出ていますので、私が言うより説得力があります。

書くのは、途中の計算、数字のメモ、図形や関数(グラフ)での補助線、

そういった基本的なことです。書くことで見える化して、そこから解き方に気づいたり、

計算ミスを発見することもできます。

 

目はよく見る。

図形問題だったら、図形の線がどことどこに引かれているか。

「当たり前やね」と思わるかもしれません。

しかし、数学が苦手な生徒さんは、しっかり見ていません。

よく見るように指導すると、「なんだ、簡単だね」となります。

もう1つは、問題で与えられている「条件」をしっかり使うことです。

条件を使えば、解けるようになっているのが数学だと言えます。

 

2つめは、「ことば」です。

このブログでも書いたことがありますが、人はことばで考えます。

数式計算でも、ことばが必要です。

例えば、「分母が違うから通分しないといけない」とか、「この分数はこれ以上、約分できないのかな?」とか、

「このグラフは2乗に比例する関数で、係数は正の数だから、グラフはお椀型だ、だから・・・」

といった具合です。当塾では、問題演習の時は、声を出して解いていいよ、と指導しています。

 

図形問題でもそうです。中2で合同を学習しますが、2つの図形の合同を書く時、

△ABC≡△DEF と書きますが、

問題では、2つの三角形のうち1つはひっくり返っていることが多いので、

それを同じ向きにして対応する点を順番に書かなければなりません。

頭で1つの図形をひっくり返す時も、ことばを使います。

「この点は、ここにくるべきだから、こんな感じでひっくり返すんだ」といったことです。

ことばがイメージをリードしています。

 

3つめは、発展的になりますが、「見つける意識」です。

定期試験、小テストは点数が取れるのに、実力テストや入試問題は苦手という生徒さんがいます。

範囲が限定されていないテストあっても、学校で履修したことから必ず出題されます。

授業で習っていないことは出ません。

「どの知識、解法を使うべきか」

これは「思い出す」ことに近い思考です。

基本的な問題は、1つの単元を使えば解け、難易度の高い問題は、複数の単元を組み合わせて使えば、解けます。

 

勉強のやり方を少し変えてみる、意識を少し変えてみる、難しいことではありません。

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